ヴァリニャーノ 「日本巡察記」

国土は、ある地方では彼等の主食である米を産し、また麦もとれるが、他の地方は不毛の山岳地帯となっている。
(略)
牧畜も行われず、土地を利用するなんらの産業もなく、彼等の生活を保つ僅かの米があるのみである。
(略)
彼等の食物と調理法については、材料の点でも、味の点でも、まったくヨーロッパのものと類似するところがない。
結局、彼等の食物に慣れるまでは多くの努力と苦痛を経なければならぬ。

オールコック「大君の都」「サムライ洋食事始」の、幕末の食文化を巡るあれこれに関連して、もう少し。
もっと昔に日本にやってきた西洋人もなにか言っているのではないかと、イエズス会宣教師アレッサンドロ・ヴァリニャーノの「日本巡察記」を開いてみました。
牧畜が行われていないというのは、特記するようなことなんですね、やっぱり。

ひつじ話

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