バロック真珠の雄羊

ひつじ話

バロック真珠
バロック真珠のペンダント「雄羊」
1590年ごろ。2個のバロック真珠(いびつな真珠)で雄羊が表現されている。母貝はおそらくクロチョウガイ。37×65ミリ(ミキモト真珠島蔵)
大航海時代は大小さまざまな真珠が知られるようになったが、バロック真珠はバロック真珠で、ヨーロッパの金銀細工師たちの創造力を刺激した。
ゆがんだ真珠のユニークな形状をどのように使うかが、彼らの腕の見せどころだった。

ミキモト真珠島所蔵の、バロック真珠のペンダントです。

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ヤン・ブリューゲル(父) 「ノアの方舟」

ひつじ話

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 「ヴィクトリア&アルバート美術館展」カタログ 

16世紀末から17世紀初のフランドル、ヤン・ブリューゲル (父)による「ノアの方舟」です。
ヤン・ブリューゲルは、「花と果実の輪にかこまれた聖家族」をご紹介したきりですね。父にあたるピーテル・ブリューゲルのお話はずいぶんしているのですが。
なお、ノアの方舟をテーマにしたものについては、こちらで。

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フランソワ・ブーシェ 「左に古代遺跡の見える、道端で休む農民のいる風景」

ひつじ話

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 「カルメン・コレクション展 風景画の輝き─印象派を中心に」カタログ 

18世紀フランス、フランソワ・ブーシェの「左に古代遺跡の見える、道端で休む農民のいる風景」です。眠る女羊飼いと、彼女に花かごを贈る青年。
ブーシェはこれまでにずいぶんご紹介しておりますので、こちらで。

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天王寺動物園で小学生がニンジン収穫?ヒツジに与える

ひつじ春夏秋冬

天王寺動物園
天王寺動物園サスティナブルガーデンで9月10日、天王寺小学校の3年生38人がニンジンの収穫や種まきなどを体験した。
今年6月に2年生が種まきをしたニンジンを収穫。なにわ伝統野菜の天王寺蕪(かぶら)、田辺大根などの種まきも行った。
同校では昨年から授業の一環で種まきや稲刈りを児童が行っている。
収穫されたニンジンは、児童がヒツジとヤギに与えて喜ぶ様子が見られた。

ak様から、大阪は天王寺動物園の楽しげなヒツジ情報をいただきました。ありがとうございます。
収穫したてのニンジン! さぞやごちそうだったことでしょう。

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スルバラン 「荒野の洗礼者聖ヨハネ」

ひつじ話

「荒野の洗礼者聖ヨハネ」

「16・17世紀スペイン絵画 エル・グレコ、ベラスケスの時代」展カタログ

17世紀スペイン、フランシスコ・デ・スルバランの「荒野の洗礼者聖ヨハネ」です。
スルバランは、これまでに「幼児洗者聖ヨハネのいる聖母子像」「神の仔羊」をご紹介しています。
洗礼者聖ヨハネに関するものについては、こちらでまとめてぜひ。

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「巨人と少年―スコットランドの民話」

ひつじグッズ

「巨人と少年」
ケートはヒツジの毛をそめるのにつかう草やコケを、島じゅうさがして手にいれていました。
ところがある日、トーマスが海に出ている間に、巨人に見つかってしまったのです。

フィオナ・ムーディ絵と文、川崎洋訳の絵本です。ヘブリディーズ諸島の民話をモチーフにしたお話とのこと。
猟師のトーマスと機織り上手のケートは大の仲良しでしたが、ある日ケートが巨人にさらわれてしまいます。彼女を助けるためにトーマスは……。

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トレイシー・シュヴァリエ 「貴婦人と一角獣」

ひつじ話

ぼくはまた顔をしかめた。「千花文を描くときには、いつもお父さんを手伝うのさ。菜園を作っていて、植物のことならなんでもよく知っている。つかいみちもね。下絵にかかったら、アリエノールに相談しよう。さて、千花文のなかに、なにか動物を入れたいね」。
しゃべりながら、スケッチをした。「忠実を表す犬もいいかな。貴婦人が一角獣を捕らえようとしていることをしめす猟鳥も使えそうだ。貴婦人の足もとに子羊を添えて、イエスと聖母を連想させる手もある。もちろん兎を一、二羽入れておこう。前足を顔に添える兎は、ジョルジュの署名代わりなんだ」
素描をすませてから、絵とスケッチを並べて、見くらべてみた。「もう一息だな」とぼくは言った。
(略)
「だいぶよくなったな」。ぼくが描き終えると、ニコラが言った。驚いたような声だった。「でも、注文主の了承なしで、こんなに手直しをしてもいいのかい?」
「葉叢模様の一部だからね」。ぼくは応えた。「背景の植物と動物の図案は織師に委ねられている。ぼくらが手をつけられないのは、人物だけだ。」

先日お話した、現在大阪・国立国際美術館にて展示中の「貴婦人と一角獣」をモチーフとする、トレイシー・シュヴァリエの歴史小説です。
引用は、図案を描いた絵師と、それをタペストリーのサイズに引き伸ばす下絵描きの青年ふたりの会話。実際にも、こんなふうに作られたのでしょうか。

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羊と子牛の頭突き訓練

ひつじ画像・映像


もりもとさんから、子牛にむかって頭突き未満の頭突きを繰り返す羊の映像を教えていただきました。ありがとうございます。
頭突き羊なんか猛獣だとか言っておいてなんですが、この子はかわいいですね。がんばってるのに報われてない感じがたまりません。

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ドラクロワ 「ヤコブと天使の闘い」

ひつじ話

「ヤコブと天使の闘い」
「ヤコブと天使の闘い」(部分)
右手にはヤコブが兄エサウのもとに贈り物として運ぶための家畜の群れと、それを追う人の姿が見えるが、その隊列は次第に遠ざかっていこうとしている。
その傍らで、神によって選ばれた人ヤコブの、人智を超えた存在との闘いはいつ果てることもなく続いていく。

19世紀フランス、ウジェーヌ・ドラクロワの晩年の傑作、「ヤコブと天使の闘い」です。
テーマは創世記から取られています。該当部分を下に。

ヤコブはセイルの地、エドムの野に住む兄エサウのもとに、さきだって使者をつかわした。
すなわちそれに命じて言った、「あなたがたはわたしの主人エサウにこう言いなさい、『あなたのしもべヤコブはこう言いました。わたしはラバンのもとに寄留して今までとどまりました。わたしは牛、ろば、羊、男女の奴隷を持っています。それでわが主に申し上げて、あなたの前に恵みを得ようと人をつかわしたのです』」。
(略)
彼はその夜起きて、ふたりの妻とふたりのつかえめと十一人の子どもとを連れてヤボクの渡しをわたった。
すなわち彼らを導いて川を渡らせ、また彼の持ち物を渡らせた。
ヤコブはひとりあとに残ったが、ひとりの人が、夜明けまで彼と組打ちした。
ところでその人はヤコブに勝てないのを見て、ヤコブのもものつがいにさわったので、ヤコブのもものつがいが、その人と組打ちするあいだにはずれた。
その人は言った、「夜が明けるからわたしを去らせてください」。ヤコブは答えた、「わたしを祝福してくださらないなら、あなたを去らせません」。

 旧約聖書創世記第三十二章 

なお、ヤコブの関わるお話はときどきしておりますので、こちらで。

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貴婦人と一角獣展(大阪・国立国際美術館)

ひつじ話

「味覚」
会期  2013年7月27日(土)─10月20日(日)
休館日 毎週月曜日(ただし9月16日(月)、9月23日(月)、10月14日(月)は開館。9月17日(火)、9月24日(火)、10月15日(火)は休館)
開館時間  午前10時─午後5時 金曜日は午後7時まで(入場は閉館の30分前まで)

大阪は国立国際美術館で開催中の、「貴婦人と一角獣展」を見てまいりました!
「貴婦人と一角獣」は、フランス国立クリュニー中世美術館所蔵の、六枚連作のタペストリーです。背景に多くの動物達が描きこまれており、六枚のうち四枚には子羊もひそんでいます。
子羊部分だけがあしらわれたグッズも販売されておりましたので、いそいそと買ってまいりました。マグネットと、ソーイングセットです。あとシールも。
「貴婦人と一角獣」展
ご縁があれば、子羊を探しに、ぜひ大阪に。子羊のほか、ウサギや犬たちもかわいいですよ。

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キヤノン「EOS 70D」のTVCM

ひつじ話

「REMOTE篇」
遠隔操作でシャッターが切れるEOS 70D
「これがイチガンREMOTE」

K&T様から、キヤノンのデジタル一眼レフカメラ「EOS 70D」のTVCMにムフロンが出ているとのこと、お知らせいただきました。ありがとうございます。見つめ合ってますね、カメラとムフロン。
ムフロンのお話は、このあたりでしております。

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アールベルト・カイプ 「馬を降りて休息する人と羊の群れとレーネンの眺め」

ひつじ話

「レーネンの眺め」
「レーネンの眺め」(部分)

 「17世紀オランダ風景画展」カタログ 

17世紀オランダ、アルベルト・カイプの「馬を降りて休息する人と羊の群れとレーネンの眺め」です。
カイプは、「平原の眺め」をご紹介しています。

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