「伊豆海島風土記」

大島
 一、享保の頃
 (略)
 又羊の多き事其数難斗、五疋七疋或は貳三拾疋つゝ打むれて、人家近くも出、作物を盗み喰ひ、山奥には一群に百も貳百も打集りて遊ぶ、然るに此羊も昔上より二疋とり渡させられしが、子を生し、年を追て数弥増、又享保の頃御用ひの事有迚三疋生捕にして奉りける事も有りける故、羊を殺たる者は重き罪を蒙事と言習せて、追散らす事もせさる故、猶増長し、徘徊すると云ふ、

江戸期、天明初年頃の、伊豆諸島の調査記録です。大島に持ち込まれた羊が野良化のあげく大繁殖したことがあった、という内容の記事なのですが、イノシシサルはともかく、羊の獣害が日本にあったとは。

ひつじ話

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