手作りフェルトで手芸

 羊毛から作った生地、フェルトを使った手芸が人気だ。最近は市販のものに加え、羊の原毛から自分でフェルトを手作りし、手芸に活用する人が増えている。手軽にマスコットやアクセサリーなどの作品を作れ、子どもとも一緒に楽しめる。染色した羊毛で室内に春らしい雰囲気を演出してみるのもいい。
 「一番いいところは手軽に作れること。羊毛の繊維を絡ませて圧縮しているから、布のようにほつれず、生地の端の処理がいらないのがいい。円も三角形も複雑な形も、切りっぱなしにしたままで大丈夫。アバウトにやっても形になるからうれしい」
 羊毛のフェルトで手芸を始めて7年たつ東京都三鷹市のスタイリスト、山下りかさんは、目を輝かせる。実際に動物や人形のマスコット、キーホルダーや髪留めといったアクセサリーなどを作って楽しんでいる。友人3人で「季節の手づくり」(夏秋号、冬春号)という本も自費出版したほどだ。
 フェルトは主に羊毛などを原料にし、熱と水分を含ませて圧縮して作る生地。手芸品店では合成繊維を材料にした安価なフェルト地が売られており、1枚100円前後で買える。特に愛好者が増えているのが、羊の原毛を自分で圧縮、固めて作った羊毛フェルトを生地として使った手芸だ。


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