橘南谿 「東西遊記」

ひつじ話

又、長崎にたまたまやぎという獣あり。
其形羊に似て色黒く、毛ながきもの也。
薩州鹿児島にも是あり。
隅州の内にはやぎの牧ありて、多く育てりという。
何の用になすものにや知らず。

江戸後期における羊飼育についてご紹介したときに触れた、橘南谿の紀行「東西遊記」から、羊に関する一文を。

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「ドリー民ツミツミ Dreamin’ Dollyのひつじつみ」

ひつじ画像・映像

無料ゲーム「ドリー民ツミツミ Dreamin’ Dollyのひつじつみ」がiOSとAndroidにてリリースとの情報を、キャラクターの「ドリー」をデサインされたイラストレーターの良安様からいただきました。ありがとうございます。

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画面タッチで漂う羊が落下!
頭にどんどん乗せて空高く積み上げよう!

というわけで、このジト目のクローン羊たちを積み上げるべく挑戦してみたのですが、現時点で37匹が限界です。
実際のとこ、どこまで積めるんでしょう、これ。20匹目あたりでグラグラし始めて、バベルの塔のごとく崩壊していくさまをもう何度目にしたことか……。
って、なんか順当にハマってますね。ぜひご一緒に。

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アメリカのネガティブキャンペーンの羊。

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2016年アメリカ合衆国大統領選挙において、共和党より立候補を表明したカーリー・フィオリーナ氏。
このフィオリーナ陣営が2010年にトム・キャンベル氏に対して行ったネガティブキャンペーン「デーモンシープ」がすごく怖い、との情報を、K&T様からいただきました。ありがとうございます。
……うん、怖いです、これ。
「羊の皮をかぶった悪魔」という批判の仕方じたいは、普通にありそうだとは思うんですが、その、なんでこんなエキセントリックな映像になってしまったのかと……。

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「ひつじ村の兄弟」

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あらゆる種類のヴィジョンやスタイルをもつ“独自で特異な”作品群が選出されることで知られる、カンヌ国際映画祭「ある視点部門」。
1998年の導入からまだ歴史は浅いものの、キム・ギドク、ロドリゴ・ガルシア、ホン・サンスなどの名だたる監督たちがグランプリを獲得し、その才能を世界へ知らしめてきた。
そして、第68回を迎えた同映画祭「ある視点部門」からまたひとつ、世界をざわつかせる鬼才が輩出された――北欧アイスランドが生んだグリームル・ハゥコーナルソン。
力強く雄大な自然を舞台に、40年間不仲の老兄弟と羊の“絆”と“愛”を独特の切り口で描いた本作。
生きものたちの日常的な風景が、とある事件で一変。
一気に窮地に追い込まれてしまった人間の意地と覚悟が可笑しみたっぷりに映し出される。

acoaco様から、12月公開のアイスランド映画について教えていただきました。ありがとうございます。
「ひつじ村の兄弟」(英題「RAMS」)。12月19日(土)より、新宿武蔵野館ほか全国順次公開とのこと。
美しい風景の数々に惹かれますね。今から冬が楽しみです。

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マザーグース 「いちのたつひに」

ひつじ話

As I was going to Derby,
Upon a market day,
I met the finest ram, sir,
That ever was fed on hay.
This ram was fat behind, sir,
This ram was fat before,
This ram was ten yards high, sir,
Indeed he was no more.
The wool upon his back, sir,
Reached up unto the sky,
The eagles build their nests there,
For I heard the young ones cry.
いちのたつひに
ダービーへいくとちゅう
せかいいちのおひつじにであった
あれでもほしくさくっていたのか
うしろのほうもまるまるこえて
まえのほうだってまるまるこえて
せたけはなんと十ヤード
ほんとにかけねのないところ
せなかにはえたようもうは
そらにもとどくいきおいで
わしがそこにすをかけていた
ちゃんとひなのなくのもきこえた

ときどきご紹介しているマザーグースをもうひとつ。
「いちのたつひに」の冒頭部分です。

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マルティヌス・ロールビー 「ローマ近郊、カンパーニャ地方の羊飼いの少年」

ひつじ話

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 「スコットランド国立美術館展」カタログ 

19世紀デンマーク、マルティヌス・ロールビーの「ローマ近郊、カンパーニャ地方の羊飼いの少年」です。
デンマーク黄金時代の理想化された自然の情景。

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大英博物館展 100のモノが語る世界の歴史

ひつじ話

先日の第67回正倉院展に続いて、展覧会情報を。
以前お話したことのある、メソポタミアの謎の箱「ウルのスタンダード」。
こちらの現物を、神戸市立博物館で開催中の「大英博物館展 100のモノが語る世界の歴史」で見られるようです。

会期 2015年9月20日(日)―2016年1月11日(月・祝)
会場 神戸市立博物館
開館時間 平日、日曜日 午前9:30─午後5:30(入館は午後5:00まで)
       土曜日 午前9:30─午後7:00(入館は午後6:30まで)
休館日 月曜日、10月13日(火)、11月24日(火)、12月29日(火)─2016年1月1日(金・祝)
     (ただし10月12日(月・祝)、11月23日(月・祝)、2016年1月4日(月)、11日(月・祝)は開館)
ウルのスタンダード
メソポタミアの古代都市ウルで、王家の墓から見つかった「箱」。
贅沢な素材が使用され、ウルが経済的に豊かで盛んな交易を行っていたことがわかる。「スタンダード(軍旗)」と通称で呼ばれているが、用途は不明。
片面には祝宴の様子が、もう片面には戦争の様子がモザイクで描かれている。
豊かさが階級社会を生み出し、また豊かさを保つために近隣部族との覇権争いが繰り広げられたことが読み取れる。

ぜひとも。

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第67回正倉院展

ひつじ話

先日、正倉院宝物の毛氈が羊毛であることが証明されたとのニュースをご紹介したのですが、そのフェルトの品が次回の正倉院展にて出陳される模様です。

会期  平成27年10月24日(土)─11月9日(月) 全17日
会場  奈良国立博物館 東新館・西新館
休館日  会期中無休
開館時間  午前9時─午後6時
※金曜日、土曜日、日曜日、祝日(10月24日─25日、10月30日─11月1日、3日、6日─8日)は午後7時まで
※入館は閉館の30分前まで
主な出陳品
花氈(かせん)
花氈は今日のフェルトと同様に獣毛を縮絨(しゅくじゅう)させて作った文様(もんよう)入りの敷物。
本品は大型の1枚で、裏面に「東大寺」印が3顆捺(お)されており、東大寺所用のものと考えられる。
近時の調査で羊毛が使用されていることや製法が明らかになった。

これは楽しみです。
正倉院宝物のお話はときどきしておりますので、こちらで。

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