ヘンリー・ジャトサム 「橋を渡る羊のいる森の風景」

ひつじ話

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ジャトサムは、ヴィクトリア朝の風景画家の原型のような人物であり、いかなる流派や運動にも参加せず、着実にかなりの仕事をし、立派な油彩画や水彩画を毎年展覧会に出品していた。

「バーミンガム市立美術館所蔵 イギリスの水彩1750─1900展」カタログ

19世紀イギリス、ヘンリー・ジャトサムの「橋を渡る羊のいる森の風景」です。

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伝雪舟 「国々人物図巻」より

ひつじ話

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雪舟が中国滞在中に目にした人々や畜獣を描いたものといわれ、王・百姓・僧・道士など、さまざまな身分の中国人や外国人、動物などが表されている。

 「没後五百年 特別展 雪舟」カタログ 

雪舟、「国々人物図巻」の部分を。雪舟が明に渡ったときに描いたものの模写本とされています。京都国立博物館蔵。
雪舟は、同じく京都国立博物館にある「倣梁楷黄初平図」をご紹介しています。

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シモン・ヴーエ 「聖エリザベツ、幼児の姿の洗礼者聖ヨハネ、聖カタリナを伴う聖母子」

ひつじ話

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17世紀フランス、シモン・ヴーエの「聖エリザベツ、幼児の姿の洗礼者聖ヨハネ、聖カタリナを伴う聖母子」です。左下に、聖ヨハネの子羊が。
洗礼者聖ヨハネのお話はよくしておりますので、こちらで。

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和泉国一宮、大鳥大社の干支絵馬。

ひつじ春夏秋冬

大阪は堺市にある、大鳥大社へ行ってまいりました。
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和泉の国一の宮、大鳥造の本殿は古代神社建築の一つです。
日本武尊(やまとたけるのみこと)が、死後白鳥となって最後に留まったのが大鳥の地で、周辺の人々が白鳥をお祭りするために建てたといわれています。

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こちらの社務所に並べられている干支絵馬が、カラフルで装飾的でちょっと耽美で、あまり見ないタイプのような気がします。お近くならば、ぜひ。
これまでにご紹介している絵馬は、こちらで。

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羊飼い業界にロボットが進出中。

ひつじ春夏秋冬

牧羊犬はお払い箱? 羊飼いの仕事もドローンで
(略)
オーストラリアの広大なアウトバックからアイルランドの田園地方に至るまで、テクノロジーに精通した牧畜農家は、カウボーイや牧羊犬に代わる安価な選択肢として無人機を使い始めている。
安いものだと500ドル(約6万円)ほどで購入できるカメラ搭載のヘリは、丘陵地帯をすばやく巡回し、牧場主が――ゴーグルを時々つけながら――遠隔操作する無人機で羊や牛を導いていく。

K&T様から、世界中で、無人機による家畜の管理が進んでいるとのニュースを教えていただきました。ありがとうございます。
農家の負担との兼ね合いや無人機の耐久性、家畜のほうがどう感じるかなど、課題は多そうですが、すばらしい試みだと思います。……牧羊犬による羊追いも、伝統文化としてでも良いので、残って欲しいところではありますが。

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京都国立博物館「東の庭」の石羊。

ひつじ話

さて、せっかく京都に来たのですから、もうひとつくらい羊スポットをまわっていきましょう。
京阪七条駅から東へ徒歩十分足らず、京都国立博物館の庭園です。

墳墓表飾石造遺物
朝鮮半島では、高貴な人びとの墳墓のまわりを石彫像で装飾することが、古代より伝統的に行われてきました。
現在当館で展示しているものは、朝鮮時代(1392−1910)につくられたものです。

南門から入ってすぐ右に曲がり、少し歩いた先に、一対の石羊が置かれているのです。
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桜の花びらを背に受けて、ひっそりたたずむ羊たち。
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南側の羊と、
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北側の羊。
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ついでにアップも。
石羊は、これまでに、同じく京都の野仏庵のものと、東京国立博物館前庭のもの根津美術館のものをご紹介しています。ご縁があれば、ぜひ。

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本法寺 長谷川等伯の大涅槃図

ひつじ話

桜が散り始めたので、そろそろ人も少なかろうと、京都へ行ってまいりました。
目的は、本法寺の春季特別寺宝展。その目玉展示である、長谷川等伯の巨大涅槃図です。

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長谷川等伯 大涅槃図開帳
平成二十七年三月十四日(土)─四月十五日(水)
午前十時─午後四時
日蓮宗本山 京都本法寺・涅槃会館
本法寺の佛涅槃図(重要文化財)は京都三大涅槃図のひとつに数えられ、その大きさは縦約十メートル横約六メートルにおよびます。
作者は安土桃山時代から江戸初期を代表する絵師長谷川等伯(1539─1610)で、自身の家族や心を寄せた日蓮宗僧侶らの供養を目的に、六十一歳のときにこの絵を描き本法寺に奉献しました。
(略)
当山では通常、佛涅槃図の複製を展示していますが、春季特別寺宝展の一ヶ月間限定で等伯の正筆をご覧いただけます。

茶道資料館「光悦・等伯ゆかりの寺 本法寺の名宝」展図録

この「佛涅槃図」の右下に、お釈迦さまを失って悲しむ羊の姿が描きこまれているのです。
さらに、寺宝展のチラシにこっそり混じってさえいます。気にならずにおられましょうか。

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 同上チラシ 

というわけで、本法寺です。京都駅から地下鉄烏丸線に乗り換えて、鞍馬口駅下車、西へ徒歩十五分、といったところでしょうか。桜散り染める境内が美しいところでした。
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等伯正筆が見られるのはあと5日です。お近くならば、ぜひ。
なお、涅槃図は、これまでに英一蝶のもの森徹山のものをご紹介しています。

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ワーズワース 「比いなき輝やきと美との夕べに作れる」

ひつじ話

この光はその触れるすべてを、宝玉のごとき色をもて染める。
巧みにも清らかなる幻の内に、
牛の群は山腹をうねり、
夕日にきらめく鹿の角も見え、
黄金色に染められし羊はあらわに見ゆる。
紫の夕べよ、この静けき時は汝のもの、
されど神のごとき願い、聖なる希望が
わが心霊を活かす間は、
この壮麗はなべて汝のものなりと信ずるをえず。
この世の太陽に輝らされぬ世界より
この賜物の一部はえられたり。
英国の羊飼の辿る山地に
天の栄華が混りてひろがれり。

「マイケル」「序曲」をご紹介している、ウィリアム・ワーズワースを。「比いなき輝やきと美との夕べに作れる」からの抜粋です。

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大阪新阪急ホテルのひつじケーキ再び。しかも二種。

ひつじグッズ

去年の春、1階ラウンジで「洋風苺大福 マシュマロひつじ」が売られていた大阪梅田の新阪急ホテルに、ひつじケーキが再来中の模様です。

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ひつじ年に苺ティラミスになって帰ってきた♪
ふわふわの羊に見立てたマシュマロの中身は苺ゼリーをしのばせたストロベリーティラミス。
2015年3月1日─4月30日
1個 450円 (消費税込)

さらに、同じく新阪急ホテルの地下1階「グルメバイキングオリンピア」にて、2015年4月8日─6月15日の間、生活情報紙「読売ファミリー」のひつじキャラクター「ヨーネル」をモチーフにしたプリンが食べ放題になるとのこと。
昨年のゆるキャラグランプリに出ていた、ピンク色のあの子ですね。

大阪新阪急ホテル「オリンピア」さんとコラボスイーツ!ネル!

 大阪新阪急ホテル公式HP 内 グルメバイキングオリンピア 

お近くならば、ぜひ。

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