ルノワール 「牛飼いの娘」

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ルノワールは、モネら印象派の仲間とともに1870年代には市民たちの憩うパリ周辺の風景に熱中していた。
しかし1880年代半ばには積極的に田舎風をめざすようになり、ブルターニュ滞在はまさにその意識の現れととらえることができる。
この作品にはほぼ同じ大きさ、同じ構図のややスケッチ的な油彩作品があり(フィッツウィリアム美術館)、そちらの方が現地で描かれ、こちらはその後翌年にかけてパリのアトリエで仕上げられたと見られる。

「ルノワール 異端児から巨匠への道1870-1892」展カタログ

以前ご紹介した、ピエール=オーギュスト・ルノワール「畑からの帰り道」の別バージョンです。

ひつじ話

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