ラ・フォンテーヌ『寓話』より、「狼と子羊」

『寓話』より「狼と子羊」
強者の理屈はつねに通る。
すぐにその証明をするとしよう。
一匹の子羊が澄んだ流れで
喉のかわきをいやしていた。
そこへすきっぱらの狼、何かいい獲物はないかと現れた、
ひもじさにこの場所に誘われて。
「いつからこんなに厚かましくなった、おれの水を濁すとは」

原典のイソップ寓話「狼と仔羊」と、江戸時代の翻訳である『伊曾保物語』の「狼と羊との事」に対応する、ラ・フォンテーヌ『寓話』バージョンの「狼と子羊」です。引用は現代教養文庫版からなのですが、ギュスターヴ・ドレの挿絵をまとめて眺められるのが高ポイントです。
これまでにご紹介したラ・フォンテーヌの寓話は、こちらで。

ひつじ話

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