「のろのろひつじとせかせかひつじ」

「のろのろひつじとせかせかひつじ」
今日は、一年に一度の、毛を売りにいく日なのです。
のろのろひつじが、手ぶくろや双眼鏡をバッグにいれて、ほかにわすれものがないかどうか、たしかめていると、せかせかひつじがやってきました。
「きのう、あらった?」
「もちろん」
ふたりのからだの毛は、よくあらわれ、かわかされて、ふわふわでした。

蜂飼耳作、ミヤハラヨウコ絵、「のろのろひつじとせかせかひつじ」です。
描かれるのは、性格も価値観も違うふたりの羊が育む友情のかたち。やわらかな文体と絵柄の児童文学ですが、中身はむしろ大人向けです。
こちらの本は、TAKIさまに教えていただきました。ありがとうございます。

ひつじ話

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