古代ギリシアのアストラガルス

紀元前五世紀のギリシアでは、アストラガルスを使った遊戯法が数種類もあり、一個だけでなく四個を同時に使う遊戯法もあった。
四つの面は不揃いのため各面の出る確率が異なるため、得点も一様でなく「(各面に名付けられた)目の合計がはやく35点に達するのを競う遊び」(G・ロールフス『大ギリシア以前の古代の骨片遊び』)も考案されていた。
ギリシアとローマ時代にはアストラガルスで遊ぶ絵画や彫刻が多数つくられた。
「さいころ」としての需要が高まり広く用いられるようになると、上流階級の人達は高級品や奢侈品としてのアストラガルスを作るようになった。
大英博物館にはギリシア・ローマ時代のコレクションとして、オニックス、山水晶、青銅、瑪瑙、ガラス、鉛で作られたアストラガルスを一カ所に集めた展示がある。

ナックルボーンの勝負を巡って争う二人の少年の像アストラガロスで遊ぶ人たちをご紹介している、羊の距骨を使ったサイコロやお手玉「アストラガルス(アストラガロス)」について、ボードゲームの歴史の概説書から。

ひつじ話

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