「シモンとクリスマスねこ」

二十四ひきの羊
この羊飼いは、おとなにまけないくらい、りっぱいに仕事をこなす少年で、数をかぞえるくらい、わけはありませんでした。
けれども、この二十四ひきの羊の数をかぞえるのは、やっかいなことでした。
どうしてかというと、羊の群れのなかに、一ぴきの強情な羊がいたからです。
(略)
「メェー、メェー、やーだよ。かぞえてなんかほしくない!」
ほかの羊たちは、最初のうちは、おとなしく羊飼いにかぞえさせていました。
ところがそのうちに、もう一ぴきの、べつの羊もわがままをいいだしたのです。

レギーネ・シントラー文、ジータ・ユッカー絵の児童文学を。
クリスマスまでの二十四日が待てないシモンにおとうさんたちがしてくれる、小さな「おやすみのお話」がつまっています。わがままな羊たちのお話は、その九日目に。


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