ベアトゥス黙示録註解(ファクンドゥス写本)

ファクンドゥス写本による子羊のヴィジョン
子羊は進み出て、玉座に座っておられる方の右の手から、巻物を受け取った。
巻物を受け取ったとき、4つの生き物と24人の長老は、おのおの、竪琴と、香のいっぱい入った金の鉢とを手に持って、子羊の前にひれ伏した。
この香は聖なる者たちの祈りである。

黙示録第5章

この挿絵が宇宙的ヴィジョンを示そうとしたのは明らかである。
全体を囲む大円には白く輝く24個の星々があり、それがこの宇宙図を活気づけている。
もちろんその数は偶然の数ではない。
円内の水平と垂直の軸上に、福音書記者のシンボルの4つの生き物が表わされ、他に12人の人物がいる。
3人ずつ4グループを成す12人は、24人の長老たちを意味する。
グループごとに、1人が楽器を、1人が黄金の鉢を手にし、3人目の人物が跪拝のポーズ(プロスキネシス)をとって、子羊の前に平伏している。

8世紀スペインのベアトゥスによって書かれた「ヨハネ黙示録」の註解の、11世紀に制作された写本の挿絵部分です。
引用した「子羊、4つの生き物、長老たちのヴィジョン」は、ウンベルト・エーコ「薔薇の名前」の表紙にもなってますね。

ひつじ話

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