カビールの神話 「羊ができたわけと一年のくぎり」

人間の一番はじめのお母さんが、あるとき手臼で麦粉をひいて、それを水でこねて、そのこねたものを雌の羊の形にした。
人間の一番はじめのお母さんは、両手におなべのすすをつけていた。
だから、その羊の頭は黒く、体と首と脚は白くなってしまった。
それからこのねり粉の羊を、石臼の横にあった麦のからの中に置いた。
それは大麦のからで、風によって実と選りわけられたものだった。
この大麦のからはすぐねり粉の羊にくっついて、綿毛になった。

ベルベル人の一部族、カビール族の神話「羊ができたわけと一年のくぎり」の冒頭部分です。

ひつじ話

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