「ジョットという名の少年―羊がかなえてくれた夢」

「ジョットという名の少年―羊がかなえてくれた夢」
「しんじられん! 迷子だった子羊がこんなところに…。まるであなたが岩にかいた母羊の姿をしたってきたようだ!」と、おどろいたお父さんの声が聞こえました。
「残念ながら、わたしの絵ではありません。この羊は生きているように見える。これほど腕のたつ絵かきを、わたしは知りません」 そう感心していったのはチマブーエでした。
「どうやら、この絵は、きのうわたしが羊飼いの子どもにあげた顔料でかかれているようです。もしもあの子があなたの息子さんなら、ぜひお話ししたいことがあります」

昨日ご紹介したジョットは、その生涯についてほとんどなにもわかっていません。ただ、羊の番をしながら絵を描いているところをチマブーエに見いだされて弟子になった、という伝説を持っています。こちらの絵本は、その伝説をもとにしたジョットの少年時代の物語。美麗な絵がおすすめです。


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