ウェルギリウス 「牧歌」

 今やクマエの予言が告げる、最後の時代がやってきた。
偉大なる世紀の連なりが、新たにうまれつつある。
今や乙女なる女神も帰りきて、サトゥルヌスの王国はもどってくる。
(略)
羊毛は、いつわりの種々の色にわざと染められなくても、
牧場の雄羊は、自分の毛皮を、あるときは快い
赤紫に、あるときはサフランの黄色に変え、
草を食む子羊も、おのずから深紅に包まれるだろう。

古代ローマの偉大な詩人ウェルギリウスの「牧歌」第四歌は、予言的な響きをもって黄金時代の到来が歌われます。人々は神と交わり、牛馬と獅子はともにあり、大地はひとりでに実りをもたらし、そして羊はこんなことに。

ひつじ話

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