モンゴルフィエ兄弟の気球

人類がとうとう空中に浮かぶことに成功したのは、(略)十八世紀の末のことで、フランス人モンゴルフィエ兄弟が気球によって果たしたものである。(略)
1760年代に、空気より軽い気体である水素が初めて分離される。モンゴルフィエ兄弟も、最初は水素ガスを使った実験を試みたのであったが不成功に終わった。
1783年6月、兄弟は、新しいガスを使った無人気球の実験を行った。この新ガスは、湿ったワラと羊毛を混ぜて燃やしたもので、まっ黒な煙であった。この煙をつめこんだ気球は高度1950メートルまで昇り、実験は大成功であった。 この黒い煙は「モンゴルフィエのガス」と呼ばれ評判になるのだが、後になって、気球が浮かんだのは、熱せられて軽くなった空気によるものだということがわかった。すなわち、現在もさかんな熱気球だったのである。
ともあれ、モンゴルフィエ兄弟は、この実験の後、動物をのせた実験にも成功し、同じ年の11月には、とうとう有人飛行を試みることになった。二人の乗員をのせた気球は、ブローニュの森から25分間飛び、約9キロメートル離れた地点に着陸した。人類がついに空を飛んだのである。

モンゴルフィエ兄弟については、こちらを。 なお、この「動物をのせた実験」の動物たちの中に、ひつじがいます。なんでそんな重そうな生き物を・・・。

ひつじ話

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