これで涼しくなりました 羊も衣替え 碇高原牧場

親子連れらの見守る中、綿羊も毛刈りでみるみる夏モードに
 府畜産技術センター碇高原牧場(京丹後市丹後町碇)で11日、初夏を告げる恒例の「綿羊の毛刈り」が行われた。冬を包んだ分厚い純毛コートを刈り取り、さっぱりと夏ルックに変身した綿羊たちの気持ちよさそうな鳴き声が、新緑の高原にこだました。
 同牧場(標高400メートル)では、観光用にサフォーク種とコリデール種の計18頭を飼育。毛刈りは、ダニなどの寄生虫予防と夏場の体温調節のため、毎年梅雨前のこの時期に実施している。
 この日は、電気バリカンを手にしたベテラン職員らが、時々暴れる綿羊を押さえ込んで手際よくカッティング。1頭約30分で涼しげな夏モードに刈り込んだ。見学に訪れた親子連れらも刈り取られた毛をさわりながら、珍しい「綿羊の散髪」を楽しんでいた。
 刈り取った毛(長さ4?6センチ)は、1頭当たり3?5キログラム。セーターなどの編み物用に求める人も多く、希望者には無償譲渡する。問い合わせは同牧場。


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