牧羊犬の訓練 ?九州では初?

牧羊犬の訓練風景
九州では初となる牧羊犬の訓練が、阿蘇郡南阿蘇村にある九州東海大学農学部の牧場で行われている。
草原で過ごす牛や羊を飼い主の指示で誘導するボーダーコリーの牧羊犬はイギリスが原産で、日本では北海道などで活躍している。九州では初めての試みとなるこの牧羊犬を家畜の管理にあてようと、九州東海大学農学部で羊を使った訓練が行われている。
訓練は畜産担当の實田正博技術員が今年1月から始めたもので、訓練の成果が徐々に現れ、今では、合図1つで羊の背後に素早く回り込み羊の群れを集める。これは、飼い主の命令を忠実に実行する犬の特性を利用したもので、人間の6倍から7倍の働きをするともいわれ、放牧の盛んな北海道などではコスト削減にもつながると注目が集まっている。
九州東海大学では、訓練の成果次第では近く現場にデビューさせ、放牧の牛や羊の管理にあたらせて最先端の技術に犬という古典的な方法を組み合わせた畜産技術を授業で紹介することにしている。


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