「触れ合い動物園」で幼い子供がO157集団感染

 ヤギや羊などがいる米国の「触れ合い動物園」で、幼い子供の病原性大腸菌O157集団感染が相次ぎ、米疾病対策センター(CDC)は12日までに予防強化を呼びかけた。日本でも過去に観光牧場で感染が見つかったことがあり、国内の専門家も関心を寄せている。
 同センターによると、04?05年にノースカロライナ、フロリダ、アリゾナ各州で4、5歳児を中心に計173人がO157感染で激しい下痢などになった。死者はないが、22人が重症の溶血性尿毒症症候群となった。
 当局の調査で、多くの患者に移動式や常設の触れ合い動物園との接点が判明し、患者から検出した菌と動物のふんなどの菌のDNAが一致した。
 牛や羊、ヤギなどの反すう動物は腸内にO157を保菌しても症状がなく、ふんとして排出されて動物の体や土に付着した菌が、子供たちの手などから口に入った可能性が高い。予防は手洗いが一番だが、同センターは「乳幼児を動物に近づけ過ぎないように」と呼びかけている。

ひつじ事件

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