2008年7月

宣公一二年
（略）
楚はふたたび軍を進めて鄭を包囲し、三ヶ月でこれを攻略した。
楚軍が皇門から入城して大通りに達すると、鄭伯（襄公）は肌脱ぎとなり、羊を牽いてこれを迎えて述べた。
「孤（わたくし）は天意を無視し、貴君に奉仕する能わず、貴君を怒らせて、わがくににお出でいただきしこと、ひとえに孤の罪なれば、いかなる仰せにも従いまつります。（略）」
王の近臣は、「許してはなりません。一国を手に入れるのに赦す必要はありません」と言ったが、王は、
「あの国君は、あれだけ人に謙虚になれるのだから、必ず自国の民に信をもって接している。まだ望みがある」
と、三十里退いて、鄭との講和を許した。

　「春秋左氏伝〈上〉」　

降伏し服従するさまを意味する、「肉袒牽羊」という故事成語の由来です。
中国の春秋時代、楚に敗れた小国の鄭は、鄭伯の「肉袒牽羊」によって滅亡からまぬがれます。羊を牽くのは、相手の料理人になって仕える、という意志を示すものなのだとか。

オリジナル・動物イラスト入り認印。ポンポン押せる浸透印タイプ、インクの補充もできます。にじまず美しい高画質タイプです。
認印として使うには「気合い」が必要です。印鑑登録等はできません。銀行印としての利用も（たぶん）ムリでしょう。
でもかなりカワイイです。一度押すとクセになります。

うちが作ると羊イラストの横に「ひつじ」と書かれた、それは認め印なのか？　というしろものができあがりそうな気がします。 こちらは「Ｂ」様にご紹介いただきました。ありがとうございました！ さて、これはおそらく業務用のハンコ作成機（30万円くらいする）で作られていますが、角形のスタンプなら実はわりと安価に自分で作れたりもします（→2万円強くらい）。こういうのお好きな人はどうでしょうか。

動物イラスト入り認印（ヒツジ）

動物の立体パズルになっています。　
動物の表情が本当にリアルです。　
気分転換にいかがですか？　
ちょっとしゃれたインテリアとしてもいいですね。　
パッケージもかわいいので、プレゼントにも☆　
【サイズ】7.5×2×高さ4.5cm ヒツジ

刑事「デカ長、バラバラの被害羊が発見されました！　ガイシャの身元は不明ですが、組み上げれば分かるだろうとのことです」 デカ長「よし、わかった。犯人は……お前だ」 昼寝猫「にゃー」 こちらは「通りすがりの羊」様にご紹介いただきました。ありがとうございました！

【アニマルパズル】　ヒツジ

フォークランド諸島の旗です。主要産業である牧羊が、そのまま旗に使われています。

バチカン美術館、ラファエッロのロッジアにある天井画のシリーズ、「ラファエッロの聖書」から、「ノアの燔祭」及び「ヤコブとラケルの出会い」です。
ノアの燔祭については、同じくバチカン宮殿にあるシスティーナ礼拝堂のミケランジェロをご紹介しています。
ヤコブとラケルについては、ジェイコブ種の名前の由来とか、シェイクスピアの「ヴェニスの商人」のお話なんかはしてるんですが、ラケルとの出会いというのはその少し前の場面なのですよ。下に旧約聖書の該当場面を引用しておきます。

ヤコブはその旅を続けて東の民の地へ行った。見ると野に一つの井戸があって、そのかたわらに羊の三つの群れが伏していた。
（略）
ヤコブがなお彼らと語っている時に、ラケルは父の羊と一緒にきた。彼女は羊を飼っていたからである。
ヤコブは母の兄ラバンの娘ラケルと母の兄ラバンの羊とを見た。そしてヤコブは進み寄って井戸の口から石をころがし、母の兄ラバンの羊に水を飲ませた。

旧約聖書　創世記第２９章