2014年04月27日

●「旅人たちの食卓」

ブドウの房に灼熱の日ざしがふり注ぐのを何も妨げないように葉をむしり、ブドウが完全に熟したら、切り取って大桶に仕込む。
その中に羊か犬を入れられるだけの空間を残しておき、喉をかき切って殺した、まだぬくもりのある羊か犬を毛皮のまま丸ごと放り込む。
挽き砕いた数リーヴルのコショウ、ショウガ、月桂樹の葉といっしょに生石灰をこの上から投げ込み、残った隙間と縁から一ピエのところまでブドウを入れ桶を完全にいっぱいにする。
それから適量の水を注ぎ、混ぜ合わせたものを発酵させて泡立つままにしておくと、四、五日で中に入れた動物は完璧に消え失せ、どんな小さな骨も見つからないほどになる。
そうなったら大桶の下のほうにある栓を開け、何人かが中に入って力いっぱい足でブドウを押しつぶす。

近世ヨーロッパの旅行者たちが残した著作を検討する「旅人たちの食卓」より、18世紀初頭にヨーロッパを遍歴したフランス人司祭ラバ神父が遭遇したという、スペインの「ワインの醸造方法」です。たぶん、信じなくていいと思います……たぶん。

ひつじnews at 2014年04月27日 21:08 | Category : ひつじ話
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