ケン・リュウ 「文字占い師」

ひつじ話

「そのとおりだな。もうひとつ単語を選んでみないか? その文字がきみになにを知らせたいのか見てみよう」
リリーはじっと考えた。 「アメリカを表す漢字はどう? お爺さんもあそこに住んでいたんだよね?」
甘さんはうなずいた。 「良い選択だ」 彼は筆で書いた。

「これはメイだ。 “美”を表す漢字であり、アメリカを表す漢字でもある。 美国というのは、美しい国という意味だ。この字がふたつの漢字を上下に重ね合わせてできているのがわかるかい? 上半分の文字の意味は“羊”だ。雄羊の角が突き立っているのが見えるだろ? 下半分の意味は“大きい”だ。自分が大男である気になって両手両脚を広げて立っているような形なんだよ」
甘さんは立ち上がって、その様子を示した。

ケン・リュウのSF短編集から、「文字占い師」を。
1961年、台湾で暮らすアメリカ人の少女リリーは、「文字占い師」を名乗る老人甘さんと出会います。「羊」や、犠牲の「羔」、正義や主義の「義」、二・二八事件の悪夢の記憶である「群」衆といった文字を通じて、彼女は老人の過去を聞くことになるのですが……。
物語の終わりに、リリーが台湾の別称もまた「フォルモサ(美しい島)」であることを知る場面は、切なくも深いです。

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那須どうぶつ王国の子羊イレブン

ひつじを見にいく

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今年冬に生まれた子羊11頭がサッカーチームを結成し、「子羊イレブン」として登場しました!
時間限定で、子羊達とサッカーボールを追いかけるサッカー体験を開催いたします。
子羊達のかわいいユニフォーム姿も必見です!
開催期間  7月23日─8月28日まで毎日 14:30─
参加料  無料
場所  王国ファーム ライドパーク横
*天候や動物の体調等によりお休みする場合がございます。

栃木県の那須どうぶつ王国にて、コリデールの子羊たちによるサッカーチームが結成されている由、ak様から教えていただきました。ありがとうございます。
ユニフォームが凛々しくも愛らしくて、これはたまりません。お近くならば、夏休みのお出かけ先に、ぜひ。

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「Shaun the Sheep Cafe」に行ってきました!

ひつじ春夏秋冬

K&T様から(いつもありがとうございます!)、大阪に「ひつじのショーン」をモチーフにしたカフェがあるとのお知らせをいただきました。
おお。それは行かねばなりません。
というわけで、大阪は南船場、地下鉄長堀橋駅から北東方向にゆるゆる歩いて五分ほど。大通りの喧騒からわずかに離れたところに、ショーン全開な看板を発見。
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Shaun the Sheep Cafe公式HP

店内はこんな感じ。壁にグッズ類、イスには等身大のぬいぐるみたち。BGMはもちろんショーンのテーマ。
スタッフさんが積極的にぬいぐるみたちを相席させてくれます。ああ、真横に腕を組んだショーンが!
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もちろんあらゆるメニューがショーンモチーフ。お昼どきだったので、「シャーリーのふわふわオムライス」を頼んだのですが、顔を食べるのに勇気のいることといったら。
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帰りにクッキーを購入。コースターは、その場ではもったいなくて使えなかったのを、大事に持ち帰ってまいりました。
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なお、こちらの南船場店のほか、JR玉造駅そばにお持ち帰り専門の「Shaun the Sheep Cafe ANNEX」、京都に「ひつじのショーン茶屋」があるとのこと。お近くならばぜひぜひ。

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雲海酒造TVCM そば焼酎雲海「そりゃソーダ」篇

ひつじ画像・映像

K&T様から、吉田羊さんが出演しているそば焼酎のTVCMを教えていただきました。ありがとうございます。
吉田羊さんは、以前からそのお名前がものすごく気になっていたんですが、こちらのCMではなんとヒツジ柄のネイルを披露。あまつさえ、特設サイトの「WEB限定スペシャルムービー」を見る限り、この楽しげな飲み会の名前も「羊会」なのですね。すばらしい。

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ミレー 「納屋で羊の毛を刈る三人の男」

ひつじ話

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 「ボストンに愛された印象派」展カタログ 

ジャン=フランソワ・ミレーの「納屋で羊の毛を刈る三人の男」を。
ミレーは数多くご紹介しておりますので、こちらでぜひ。

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バルザック 「鞠打つ猫の店」

ひつじ話

愛は家事の気苦労の前では何ほどのことでもないから、幸せでいるためには夫婦はお互いに相手にしっかりとした長所を見つけなくてはならない。
夫婦のうちの一方が他方よりも物知りであってはならない、なぜなら二人は何よりもお互いを理解し合わねばならないからである。
ギリシャ語を話す夫とラテン語を話す妻では、飢え死にしてしまうおそれがある。
ギヨーム氏はこうした類の諺を作り上げていたのである。
彼は身分違いの結婚を昔作られていたことのある絹と羊毛が合わせられた織物にたとえていたのだが、そうした生地は時間が経つと絹が羊毛を裂いてしまうのが常のことだったのである。

19世紀フランス、オノレ・ド・バルザックの「鞠打つ猫の店」を。
愛は価値観の違いを乗り越えられない、という残酷にもほどがある結末を容赦なく描く短編。ヒロインの父親である堅実なラシャ商人ギヨーム氏が、娘を見初めた高貴で傲慢な芸術家に対して抱く不安が、かれの職業に即したたとえによって語られます。

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