ブリューゲル 「十字架を担うキリスト」

ひつじ話

「十字架を担うキリスト」 「十字架を担うキリスト」(部分)

昨日に引き続いて、ピーテル・ブリューゲルを。ウィーン美術史美術館所蔵の「十字架を担うキリスト」です。左前景、兵士たちに連行されるキレネ人のシモンの足元に羊が。

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ブリューゲル 「子どもの遊戯」(続き)

ひつじ話

「子どもの遊戯」 「子どもの遊戯」(部分)
「指骨遊び」は豚、牛、羊などの指骨の一部(基節骨)を壁面に沿って一列に並べ、一定の距離から投げ当てるという一種のボーリング遊びである。

ピーテル・ブリューゲルの「子どもの遊戯」から、画面中央奥の建物の壁際で遊んでいる子どもたちについて。
こちらの絵は、以前、「お手玉遊び」の部分をご紹介しているのですが、あらためてこちらも。
また、これまでにご紹介しているブリューゲルについては、こちらで。

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アイソーポスの肖像

ひつじ話

アイソーポスの肖像

寓話集などをなんどかご紹介しているイソップ(アイソーポス)の姿を描いた、15世紀末の版画を。醜い外見をしていたと言われているのでそのように描かれていますが、にぎやかな背景のほうがむしろ気になります。
これまでのイソップ関連記事は、こちらで。

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サミュエル・パーマー 「眠る羊飼い」

ひつじ話

「眠る羊飼い」
パーマーはウェルギリウス作『牧歌』の新版(1821年刊行)にウィリアム・ブレイクが寄せた一連の木版画について、「濃密な詩情の精妙な調子を見事に表した」ものと評したが、稠密で暗い細密表現の影響はパーマー自身の描いた田園風景、たとえばこの《眠る羊飼い》にも認めることができる。
「マンチェスター大学ウィットワース美術館所蔵 巨匠たちの英国水彩画展」カタログ

19世紀英国のサミュエル・パーマーによる「眠る羊飼い」を。
パーマーは、ウィリアム・ブレイクに強い影響を受けています。これまでご紹介したブレイクは、こちらに。ウェルギリウス『牧歌』については、こちらで触れたことがあります。

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シュトルム 「雨姫」

ひつじ話

シュティーネは紡ぎ車をおいて立ちあがると、がっくりしおれていいました。
「やっぱりそうだった。マーレン、あんた、アンドレースの背中にしょってるものが見えなくって? またヒツジが一匹、かつえ死にしたんだよ。」
まもなく、わかいお百姓のアンドレースが部屋にはいってきて、死んだヒツジをどさりと、母親とマーレンの目の前におきました。
「ごらんよ。」
アンドレースはしずんだ声でいって、かっかとほてるひたいの汗を、手でぬぐいました。
ふたりの女は、ヒツジの死がいよりもアンドレースの顔を、じっと見やりました。
「あんまりくよくよしないでね、アンドレース。」 マーレンはいいました。 「あたしたち、雨姫さまを起こすつもりなの。そしたらまた、なにもかもよくなるわ。」

テオドール・シュトルムの童話集『たるの中から生まれた話』より、「雨姫」を。
日照りの続く夏のさかり、雨をつかさどる女神を目覚めさせようと旅に出る少年少女の物語です。

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ヒツジも「ケータイ」持つ時代?南アの奇抜な泥棒対策

ひつじ事件

南アフリカで、最近ヒツジを盗まれたある畜産農家が対策としてヒツジの群れに携帯電話を「持たせた」ところ、効果があったという。ケープタウン(Cape Town)の日刊紙ケープ・タイムズ(Cape Times)が11日伝えた。
報道によると、畜産農家を営むエラール・ロウ(Erard Louw)さんにとって「ヒツジから電話がかかってくる」のは悪い知らせだ。
ヒツジたちが首から下げた携帯電話は、ヒツジが走り始めた時にだけスイッチが入るように設定してある。
つまり電話が鳴るということは、家畜泥棒が牧場の囲いを切って中に忍び込んだという合図なのだ。
「ヒツジたちが走りだすと『ヒツジ1』『ヒツジ2』といった音声で警告が来る。
牧場は750ヘクタールもあるが、とりあえずどこから探せばいいかだけは見当が付く」

ak様から、南アフリカでのちょっと変わった羊泥棒対策を教えていただきました。ありがとうございます。
750ヘクタール……何頭いるんでしょうね、羊。

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ビアス 「ぼくの快心の殺人」

ひつじ話

伯父のウィリアムはその界隈全域で喧嘩早いので有名な雄羊を一匹所有していました。
その雄羊は慢性的に、気質的に、憤怒の状態にあったのです。
生れたての頃なにか深い失望を経験し、そのため気質が大変難しくなり、全世界に向かって宣戦を布告していたのです。
近づけるものにならなににでも頭からぶつかっていくと言うのは、その羊の軍事活動の性質と範囲をほんの控え目に表現しただけにすぎません。
それは空中に跳びあがって天使か悪魔のように戦うのです。
鳥のように空気を切り、抛物線を描いて、自分の速度と体重を最も有効に生かす落下角度からそのいけにえにぶつかるのです。

アンブローズ・ビアスの短篇集から、「ぼくの快心の殺人」を。
引用部分は、伯父を殺した主人公の悪党が、自分の使った快心の凶器について説明する場面です。つまり、哀れなウィリアム伯父を木に吊るしておいて、そこに頭突き羊をおびきよせてこう……。

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ひつじの薬浴

ひつじ画像・映像


K&T様から、羊たちが薬浴をしているYouTubeの映像を教えていただきました。ありがとうございます。
寄生虫や皮膚病を予防するための作業だと思われますが、さっぱりして水から上がってくるひつじたちが涼しげで楽しそうです。暑気払い代わりにぜひ。
Bimeda社のCYPERGUARDという薬剤の使い方を説明している映像らしいのですが、どうも強い薬のようで、人はプロテクタしてるのに羊は頭まで突っ込まれてます、とのK&T様からのコメントが。ああっ、たしかに。大丈夫? 大丈夫なの?

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「farm music」

ひつじ画像・映像


K様から、YouTubeでアニメーション作品「farm music」が見られるとのこと、お知らせいただきました。ありがとうございます。

自主制作のアニメーション作品です。
動物達が愉快な演奏を繰り広げます。
アニメーション/監督:大桃洋祐
音楽:羽深由理 サウンドデザイン:宮澤詩織 歌:ルシュカ

1分50秒から10秒くらいの間、羊が愉快な伸び縮みを披露してくれます。

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ロシア民話 「暁、夕べ、夜ふけ」

ひつじ話

勇士たちは旅に出た。
ひと月、二月、三月と馬をすすめていき、広々とした荒野にさしかかった。
その荒野を超えると深い森があり、森のはずれに一軒の百姓家が立っていた。
窓をたたいても返事がないのではいってみると、家の中にはだれもいなかった。
「それではしばらくここに泊って、旅の疲れを休めるとしよう」
そこで着物をぬぎ、神さまにお祈りをしてから横になって寝た。
あくる朝、末の弟の暁が長兄の夕べに言った。
「おれたち二人で狩に出るから、兄さんはうちにのこって食事のしたくをしてくれ」
上の兄は承知した。
家のそばに羊がいっぱいいる家畜小屋があったので、夕べは深く考えもせず、とびきり上等な雄羊を選び出すとそれを殺して皮をはぎ、食事に出すために焙りはじめた。
すっかり用意をすませてから、ベンチに横になって休んでいた。
そこへ突然どんどんと戸をたたく音、ごろごろと雷が鳴るような音がして、戸がぱっとあいた。

「羊飼いの娘」「動物たちの冬ごもり」をご紹介いている、アファナーシェフ編纂のロシア民話をもう少し。
暁と夕べと夜ふけに生まれ、そのとおりの名をつけられた三人の兄弟が、三人の王女を手に入れるまでの冒険譚(というか……)。

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ナノブロックのヒツジ

ひつじグッズ

カーター卿さんから、ナノブロックのミニコレクションシリーズに「ヒツジ」が登場したとのお知らせをいただきました。ありがとうございます。

お手軽にナノブロックを楽しめる、ライトユーザー向けミニコレクションシリーズ(動物)にモフモフの毛並がかわいいヒツジが登場。
2012年6月15日発売

というわけで、手に入れて、作ってみました。
ナノブロック
こういう小袋に入って売られてまして、
完成ー!
完成すると、こんな感じ。ちょうど片手に収まるくらいの大きさです。
なんだか調子に乗ってしまって、もうひとつ、「北海道犬」も作り始めてしまいました。牧羊犬みたいに横に並べてみようかと。
お父さん犬

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【厚真】缶バッジでまちPR 町議会が製作

ひつじ春夏秋冬

厚真缶バッジ
稲穂の波にサーフボードに乗ったヒツジ、ハスカップのワンポイント―と、厚真町の名物や特産品をキャラクター化した缶バッチ、缶バッチ型マグネット、ストラップの3点セットを、厚真町議会が製作した。
11月の「こども未来議会」の議員章代わりに―とのきっかけだったが、町議会議員自らも身に着けてまちのPRに役立てる考え。議会主導でまちを広報する試みは全道的にも珍しい。

akさまから、北海道は厚真町のニュースをお知らせいただきました。ありがとうございます。
米の生産量、ハスカップ、サーフスポット、ジンギスカン、といった名物を持つ同町が、ヒツジがサーフィンをしている柄の缶バッジを製作したとのことです。
……いいですよね、ヒツジだってサーフィンしたって。

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フロレスタ京都河原町店のひつじドーナツ

ひつじグッズ

水兎様から、ドーナツ専門店「フロレスタ」の動物ドーナツシリーズにひつじがいるとのお知らせをいただきました。ありがとうございます。
全国展開しているお店なのですが、あいにくとひつじnewsの近所にはありません。教えていただいた情報は京都河原町店のものなので、ここはひとつ、ということで、京都までやってまいりました。

フロレスタ ネイチャードーナツ 公式HP 内 ショップ案内 京都河原町店

阪急河原町で電車を降りて、混みあう河原町通りを十分ほども北上すると、右手にかわいらしいお店が忽然と現れました。
店頭
動物シリーズとおぼしきものが中央に!
いろいろ。
おお!
オリジナル!
なんと、動物シリーズのなかでも、「ひつじ」は河原町店のオリジナル商品だったようです。京都まで来て、大正解でした。良かった。
他にも、猫(黒猫と三毛猫がまた別なんですよ)やクマやコアラなど、買わずにはおられない可愛い子たちが並んでました。
というわけで、持ち帰ったひつじドーナツです。……いただきます。
いただきます。

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プリニウス「博物誌」植物篇

ひつじ話

農業に由来する姓や言葉
(略)
「財産」(ペクニア)という言葉も「家畜」(ペクス)に由来するし、さらには、今日でも監察官の文書においては、国家の財源を「牧場」(パスクア)と呼んでいる。
長い間、牧場は唯一の国庫収入の財源であったからである。
罰金もまた、ヒツジやウシの支払いだけで定められていた。
(略)
セルウィウス王(ローマ第六代目の半伝説的王)が初めて、銅貨にヒツジとウシの像を刻印した。
ラセルピキウム
これらのすぐ次には、重要な植物としてよく知られているラセルピキウムを語るのがよいであろう。
それはキュレナイカ属州で発見され、ギリシア人たちはこれをシルフィオンと呼んでいる。
この汁はラセルと呼ばれ、薬用としてとても有益で、同じ重さのデナリウス銀貨で取り引きされた。
だがその地で最近しばらくラセルピキウムは見つかっていない。
かつてそこを牧場として貸借した収税役人たちが、もっと儲けがあると考え、家畜の飼料にして荒らしてしまったからである。
われわれが記憶している限りでは、茎が一本だけ発見されてネロ皇帝のもとに送られた。
もし家畜が生え出しそうなラセルピキウムを見つけたとき、それは次の様子でわかるであろう。
すなわち、ヒツジはそれを食べるとすぐに眠ってしまうし、ヤギはくしゃみをすることによって。

何度かご紹介している、プリニウスの「博物誌」の植物篇からもう少し。

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グラニフのひつじTシャツ

ひつじグッズ

SO様から、グラニフにひつじ柄のTシャツがあるとのこと、お知らせいただきました。ありがとうございます。
「これからの季節に重宝しそう」とのお話でしたので、思い切って通販で買ってしまいました。

デザインTシャツストア グラニフ 公式HP 内 ベーシックTシャツ ラム スケッチ

……届きました。
ひつじTシャツ
わりと地厚で、一枚でも安心して着られそうなところが良いですね。
あと、背中側のすそで、ひっそりとひつじが行進してるのがたまりません。
hitut120702ura.jpg
さて、どこに着て行きましょう。

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