「炭焼きと黄金の羊」

ひつじ話

炭焼きは、何日も世界をさまよい、とうとう大きな町にたどり着きました。
そこには金持ちの王さまが住んでいて、とても忠実な、金色の毛の羊をたくさん飼っておりました。
でも、だれひとり牧場で、羊たちの番をすることはできませんでした。
というのも羊たちは、いつも逃げ出したからです。
王さまは雇った羊飼いのみんなに、こういいました。
「黄金の羊たちが牧場から家へ逃げ帰ってこなかったら、わしの娘を妻にやる。
わしには姫が三人おるが、ひとりを妻に選んでやろう。
それから羊飼いをわしと同じく王にしてやる。
ただしだ、羊たちが家へ逃げ帰ってきたら、縛り首にしてしまうぞ!」

ジプシーの伝説集から、メルヘン「炭焼きと黄金の羊」を。放浪する炭焼きの若者が王さまの羊飼いとなり、幸せをつかむまでのお話。

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テル・ムーレン 「牧羊」

ひつじ話

「牧羊」
テル・ムーレン,フランス・ピーテル (1843―1927)
オランダの風景画家、動物画家。
(略)
羊の群れや羊飼い等、羊をテーマにコローを想わせる銀灰色を主調とする微妙な色の諧調と比較的流動的な筆致を用いて描いた。

「松方コレクション展 ―いま甦る夢の美術館―」カタログ

19世紀オランダのテル・ムーレンによる「牧羊」を。空気にとけ込むような羊たち。

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