「道教の神々」より尹喜(いんき)

報告を受けた尹喜は朝服に改めて出迎え、しばらく逗留するよう願った。
初めは素性をかくしていた老君も承知し、内外の修煉の法を伝授するためにしばらく滞在した。
別れるさいに老君は、かれの求めに応じて五千余言を書き与えるとともに、千日後に蜀の青羊という市で再会しようといい、金光をを身体から発しながら昇天していった。
(略)
老君は、天上から下界に下り、四川の李氏の家に赤ん坊として再生する一方、一匹の青竜を青色の羊にかえて、つねに身辺においていたが、ある日青羊がいなくなった。
李家では心配して小童に探しにやらせた。
たまたま四川にきた尹喜は、小童がひいている青羊をみて、これだと思って小童に帰宅後、赤ん坊に尹喜にあった旨を告げさせた。
小童が告げるや、赤ん坊は身体から白光を発する巨大な神となり、尹喜をよんで修道の完成をほめるとともに、在天の神々や神仙たちを召した。

老子に教えを請うたとされる伝説上の人物、尹喜にヒツジ絡みのエピソードがありましたので、ご紹介を。

ひつじ話

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