星新一 「オオカミがきた」

そしてまもなく、ついに本物のオオカミがあらわれた。
オオカミの群れは、少年とヒツジとどちらがうまそうか、見くらべて舌なめずりをしている。
少年はそれに気づき、瞬間的に考えた。
前述のごとく、彼の頭は悪くない。村人たちが「もう演習にはあきた」と話しあい、だれもかけつけてくれないだろうと想像した。
そこで、少年は大声でこう叫んだ。

星新一版イソップ物語、「いそっぷ村の繁栄」より、「オオカミがきた」を。毒気のあるオチと教訓がこのあとに続きます。……なんて叫んだと思います?

ひつじ話

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