『和漢三才図会』より、「羊躑躅」

羊躑躅(れんげつつじ)
黄躑躅(こうてきちょく) 老虎花(ろうこか) 黄杜鵑(こうとけん) 驚羊花 玉枝 羊不食草 鬧羊花(どうようか)
(略)
『本草綱目』(草部毒草類羊躑躅[集解])に次のようにいう。
羊躑躅(ようてきちょく ツツジ科)は集落近くの諸山にはみな生えている。
小樹で高さ二尺。葉は桃の葉に似ていて、三、四月に花を開く。
黄色で凌霄花(りょうしょうか 蔓草類紫葳)に似て五弁、蕊・弁はみな黄色で、気味はみな悪い。
花[辛、温、大毒がある] 羊はこの葉を食べると、足をばたばたさせ地を蹴って死ぬ。
 思うに、羊躑躅[和名は以波豆豆之(いはつつじ)、また毛知豆豆之(もちつつじ)ともいう]は、『本草綱目』の諸説に拠ると、今いう蓮華躑躅(れんげつつじ)である。

モチツツジのお話の続きです。以前、「羊」の項目をご紹介した「和漢三才図会」より、「羊躑躅」の項を。
典拠が中国の「本草綱目」なので、レンゲツツジを説明するものになっているようです。

ひつじ話

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