フィレンツェ毛織物業組合の紋章

フィレンツェ毛織物業組合の紋章
フィレンツェ、14世紀末─15世紀初頭
砂岩 85×85センチ フィレンツェ市所管
この紋章は、フィレンツェの7つの大組合のひとつである毛織物業組合(アルテ・デッラ・ラーナ)のものである。
この組合は、フィレンツェで最も早い時期に組織された組合のひとつで、強大な力をもっていた。
毛織物業は14から16世紀にかけて、町で最も栄えた製造業のひとつに成長した。
15世紀を通じて約3万人もの職人を擁していたこの組合は、作業を正確かつ厳密に組織化することによって、都市と田園地帯を横断するしっかりとしたパイプを築き、市場に高価な製品を数多く送り込んでいた。
(略)
職人技によって見事に仕上げられたこの石板は、さまざまな経緯を経た後、フィレンツェ市が所管する文化財となったが、もともとは毛織物業組合が所有する数多くの建物のひとつで壁面を飾っていたはずである。

 「フィレンツェ─芸術都市の誕生」展カタログ 

フィレンツェの毛織物業組合の紋章が刻まれた石板です。
毛織物業組合に関連したものとしては、辻邦生の小説「春の戴冠」「物語イタリアの歴史」、サケッティの「ルネッサンス巷談集」サン・ジョヴァンニ洗礼堂のコンクールのお話などをしています。

ひつじ話

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