多胡碑(続き)

碑文の語句のなかで難解とされている「給羊」の羊については、方角説や人名説、動物説、さらには省角・通用字説、誤字説などがある。
(略)羊を名とみる考えが多くの支持を得ていて、「羊に給す」というのは羊を郡司に任じたことを意味すると解釈したのである。
(略)
地元では、碑文の羊と藤岡市の七輿山古墳とを関連させて、壮大なロマンをかき立てる羊太夫の伝説が広く伝えられている。
古くは『神道集』に採られており、そのほか多胡碑周辺の鏑川流域の地に伝わっているものである。
(略)
この羊太夫という伝説の主人公の名が、多胡碑銘文中の「羊」に由来するものであることは確実であろう。

先日お話した、群馬の古碑多胡碑と羊太夫伝説に関してもう少し。
「羊」という名前の渡来人の豪族が多胡郡の郡司に任じられたことが記されている、という理解がいちばん自然なのだろうとは思うのですが、それはそれとして、動物説について、もう少し詳しく知りたい気がします。

ひつじ話

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