ブレイク 「仔羊」

仔羊よ だれがおまえを創った?
だれがおまえを創ったか 知ってる?
おまえにいのちを与え 流れの側や
草原で おまえに草をたべさせ
よろこびの着物 ふわふわと
つやのある とても柔らかな着物を与え
どの谷をも よろこびでいっぱいにする
こんなにやさしい声をおまえにくれた そのかたを?
 仔羊よ だれがおまえを創った?
 だれがおまえを創ったか 知ってる?
 仔羊よ わたしは知っている
 仔羊よ わたしは知っている
そのかたは おまえと同じ名前だ
わたしは仔羊だ と言われたから
そのかたは柔和だ そのかたはやさしい
そのかたは おさなごになられた
わたしは子供 おまえは仔羊
わたしもおまえも そのかたと同じ名
 仔羊よ 神さまのおめぐみあれ!
 仔羊よ 神さまのおめぐみあれ!

先日「羊飼い」をご紹介したウィリアム・ブレイクの詩をもうひとつ。「無垢と経験のうた」より「仔羊」です。

ひつじ話

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