動物と攻城機械の関係

都市の攻囲戦で使われる接近機械の大半は、動物の名で示されている。
そのような装置全体は「トルチュ〔亀=亀甲掩蓋車〕」の名で呼ばれていたが、個々の装置は、装置のメカニズムを作る際に技術者や発明家が参考にした動物の身体的、生理的な特性から、馬、猫、ねずみ、モグラ、はりねずみなどという名がつけられた。
接近機械と同様に、攻城機械の大半も動物から名を借りている。
ベリエ〔雄羊〕、ムートン〔羊〕、コルボー〔カラス〕というのは、昔の人々が城壁に穴を開けたり要塞の門を破ったりするのに用いた装置のことである。
そうした攻城機械はふつう、特別な亀甲掩蓋車の下に格納されていたため、トルチュ=ベリエールという名で呼ばれていた。

ずいぶん以前にご紹介した、ローマの破城槌のデザインと命名のセンスについて、ずっと不思議に思っていたのですが、どうもこれは、「羊」に限った話ではないのですね。というわけで、追加というか、フォロー記事を。

ひつじ話

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