「華夷通商考」

ゲレジヤ
(略)
此山の邊に二つの流水あり。
一の水を白羊に飼ふときは、必ず黒羊に變ず。
又一の水を黒羊に飲しむれば、必ず白羊に變ずとぞ。

18世紀初頭、長崎の天文学者西川如見によって著された外国地誌「増補華夷通商考」から、西洋諸国などの地理が記された巻之五を。
江戸期の日本から見たヨーロッパは、ずいぶんと不思議に満ちた世界だったようです。
この他にも、スカンジナビアとおぼしきあたりに、

小人國
ホトリヤ國の北の海濱にありと云。
人の高二尺許り。鬚眉曾て無く、男女見分がたし。
土地鹿多し。人皆鹿に乗て行(ゆく)。
或鶴の如きの鳥其人を食事(くらふ)あり。故に小人常に此鳥と相戰ふ。

という記事があるのですが、これ、ピュグマエイのことです……よね?

ひつじ話

Posted by


PAGE TOP