ブラウニング 「廃墟の恋」

Love Among the Ruins
Where the quiet-coloured end of evening smiles,
 Miles and miles
On the solitary pastures where our sheep
 Half-asleep
Tinkle homeward through the twilight, stray or
stop
 As they crop―
Was the site once of a city great and gay,
 (So they say)
Of our country’s very capital, its prince
 Ages since
Held his court in, gathered councils, wielding far
 Peace or war.
廃墟の恋
静かな色合いに夕暮が微笑むあたり、
 何マイルにもわたり、
人里離れた牧草地に羊の群れが
 なかば眠たげに
鈴鳴らしつつ、暮れゆく家路をはぐれ、また
                 立ち止まりながら
 草食むところ―
この地こそかつて栄華をきわめた都の跡、
 (言い伝えによれば)
わが国の首都と定められ、王は代々
 ここに宮殿を構え、
会議を召集し、勢威をふるった、
 平時にもまた戦時にも。

19世紀イギリス、ヴィクトリア朝の詩人ロバート・ブラウニングの「廃墟の恋」から、冒頭部分を。
引用書の訳注部分に、「1853―1854年の冬、ローマのカンパーニャ平野に立って、羊の鈴の音を聞きながら、今昔の感に打たれて書いたものだという。」とありました。
同時代の詩人としては、テニスンの「アーサー王の死」をご紹介しています。

ひつじ話

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