「陽気なギャングの日常と襲撃」

「あいつも人質なのか。というよりも、久遠のために身代金を払うとしたら、誰なんだ? あいつの親の話を聞いたことないぞ」
「あいつが人質になったら、ニュージーランドの羊たちが必死の思いで、日本にやってくるかもな。救い出すために」
「つまらない冗談だ」響野は鼻で笑った後で、「ただ、ありそうな気もする」と続けた。

伊坂幸太郎「陽気なギャングが地球を回す」の続編です。
トラブルの渦中にある「動物好きで、人間嫌いの」(本文より)久遠を助けに来た、仲間たちの会話。良いなぁ、久遠……。

ひつじ話

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