アルチンボルド「四大元素」(続き)

アルチンボルドの絵に政治的な意味がひそんでいることにひとたび気づくと、そのほかの多くの細部までが特別な意味を持つものとしてたちあらわれてくる。
そのため、あるレヴェルでは四大元素に言及していると解釈できるような絵の要素が、別のレヴェルではハプスブルク家に対する引喩となる。
(略)
一方では、「火」の首の周囲に巻きついている金羊毛は、フォンテオによれば、その鎖が、いっしょになると炎を発する火打石や打ち金でできているように、「火」そのものを暗示している。
他方では、金羊毛はとりわけハプスブルク帝国の秩序をあらわし、中でも特に王家の秩序をあらわすと考えてよいのである。
「火」はまた大砲、火薬、芯などといっしょにされていることから、軍事に関係するものとみなすこともできる。
(略)
同様に「土」の絵もまたハプスブルク家の特徴をよくそなえている。
その肩には、コマニーニがライオンの皮と羊毛皮の勲章とみなしたものがのっている。
この二つはどちらもハプスブルク家のシンボルとして名高い。

以前ご紹介したアルチンボルドの連作「四大元素」の「火」および「土」について、画家の仕えたルドルフ2世の世界の解説書から。

ひつじ話

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