ラファエッロのロッジア(続き)

「兄たちに夢の話をするヨセフ」

「ノアの燔祭」と「ヤコブとラケルの出会い」の場面をご紹介している、ヴァチカン美術館ラファエッロの天井画をもうひとつ。ヤコブの子ヨセフを中心とする物語の一場面、「兄たちに夢の話をするヨセフ」です。旧約聖書の該当場面を下に。

ヨセフは十七歳の時、兄弟たちと共に羊の群れを飼っていた。
(略)
兄弟たちは父がどの兄弟よりも彼を愛するのを見て、彼を憎み、穏やかに彼に語ることができなかった。
ある時、ヨセフは夢を見て、それを兄弟たちに話したので、彼らは、ますます彼を憎んだ。
ヨセフは彼らに言った、「どうぞわたしが見た夢を聞いてください。
わたしたちが畑の中で束を結わえていたとき、私の束が起きて立つと、あなたがたの束がまわりにきて、私の束を拝みました」。
すると兄弟たちは彼に向かって、「あなたはほんとうにわたしたちの王になるのか。あなたは実際わたしたちを治めるのか」と言って、彼の夢とその言葉のゆえにますます彼を憎んだ。
ヨセフはまた一つの夢を見て、それを兄弟たちに語って言った、「わたしはまた夢を見ました。日と月と十一の星とがわたしを拝みました」。
彼はこれを父と兄弟たちに語ったので、父は彼をとがめて言った、「あなたが見たその夢はどういうのか。ほんとうにわたしとあなたの母と、兄弟たちとが行って地に伏し、あなたを拝むのか」。

 旧約聖書 創世記第37章 

ひつじ話

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