ヴィクトリア朝のタイル

テンプル教会のタイル
ミントン社が1842年頃に制作した、テンプル教会(ロンドン)のエンコースティック・タイル。
神の子羊と、法学院の記章が描かれている。
19世紀に入ってゴシック式装飾が再び流行しはじめると、中世風の泥漿象眼タイルを求める声が生じた。
しかし、修道院が解体されて以来、この種のタイルの作り方は伝承が途絶えていたので、生産が軌道に乗るまでにはかなりの試行錯誤が必要だった。
1793年にミントン社を創設したトマス・ミントンの息子、ハーバート・ミントンがこの問題に取り組んで、象眼タイル作りをはじめたのは、1828年のことである。
(略)
まもなく、ミントン社には英国各地の邸宅から、床用エンコースティック・タイルの注文が舞い込みはじめた。
1841年には、ウェストミンスター寺院チャプター・ハウスに残る中世の床タイルをコピーしたエンコースティック・タイルを制作して、ロンドンのテンプル・チャーチの床を化粧している。

装飾タイルです。19世紀英国の、ミントン社による神の子羊

ひつじ話

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