「絵画と写真の交差 印象派誕生の軌跡」展

名古屋市美術館で2009年12月20日(日)まで開かれている、「絵画と写真の交差 印象派誕生の軌跡」展に行って参りました。

「草原の羊飼いの少女と羊の群れ」
写真の誕生から170年が経ちました。この展覧会では、タルボットダゲールなど写真草創期の作品に始まり、バルビゾン派や印象派に多大な影響を与えた写真、逆に絵画から影響を受けたピクトリアリズムと呼ばれる写真、そして、写真の独自性を追究しながら展開してきた現代の写真に至るまでの流れを辿ることにより、写真という芸術の多様性や広がりを感じていただけるものと思います。

19世紀半ばに生まれた写真技法は、反発と受容の両面で、画家たちに衝撃を与えるものでした。なかでも深い影響関係が示唆されるバルビゾンの画家たちの作品が、つまり羊の絵が、こちらの展覧会では複数展示されています。
引用したのは、ジャン=フェルディナン・シェニョー(シェノー)の「草原の羊飼いの少女と羊の群れ」ですが、この端正な羊たちの隣にシャルル=エミール・ジャックのファニーな羊が並んでいたりして、たいへん眼福です。お近くならばぜひ。
ところで、美術展つながりでもうひとつ。
京都国立近代美術館で2009年12月27日(日)まで開催されているボルゲーゼ美術館展に、カラヴァッジオの「洗礼者ヨハネ」が来ています。行かねば。

ひつじ話

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