九陽啓泰 と 三陽開泰

九陽啓泰
九陽啓泰(きゅうようけいたい)
九は多いという意味で、陽は日のことである。
羊と陽は同音の字であるので、この絵は「九頭の羊」で「九陽」を著す。
「羊」は古代の「祥」の字でもあるので、意味も良い。
(略)
「九陽が泰を啓する」とは、吉祥の太陽が高く現われ、吉祥の光が遍く照らし、幸運の兆しが示され、すべてのことが思いどおりになるだろうという意である。
三陽開泰
三陽開泰(さんようかいたい)
遊牧生活を営む古代人にとっては、肥えた羊の群れはなによりの吉祥であった。
「吉祥」の文字も、最初は「吉羊」と書かれた。
三陽開泰とは、冬が過ぎ、春が来て、万物が新たにあらたまるという意味であり、旧時、新春の祝辞によく用いた。
年賀状にもよく書かれ、そのとき、「羊」と「陽」の発音が同じであるため、三頭の羊の吉祥図もよく用いられた。

剪紙玉瑞獣をご紹介している中国の吉祥図に関して、こちらの図典にわかりやすい解説がありました。
中国の吉祥図は、他に揺銭樹についてもお話しています。

ひつじ話

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