ジュール・シュペルヴィエル 「三匹の羊をつれた寡婦」

この心のひろい寡婦には、羊の息子が三人あった。
彼らは、気概に欠けた、他人のあとばかりくっついている人間という羊もどきではなく、毛や、ほかのすべてをそなえた本物の羊だった。
ただし、この四つ足たちが言葉を話すことができたことは、両親の名誉のためにも言っておかねばなるまい。
彼らにできなかったこと、それはめー、めーと鳴くことだった。

ジュール・シュペルヴィエルの幻想性にあふれた短編集より、「三匹の羊をつれた寡婦」を。
救いも合理的な答えも得られませんが、心に残るお話です。

ひつじ話

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