サンティ・ピエトロ・エ・マルチェリーノのカタコンベ

サンティ・ピエトロ・エ・マルチェリーノのカタコンベの羊飼い
キリスト教が、最終的に信仰の自由を獲得するのは4世紀初めで、それ以前にキリスト教美術がいつ、どこで生まれ、どのように展開したのかは定かでない。ローマのカタコンベを飾る壁画群は、迫害時代のキリスト教美術を知るための、ほとんど唯一の資料といえる。
(略)
中央小円内の子羊を肩にかつぎ、杖と楽器を持つ羊飼い、安らかに草をはむ羊たちの牧歌的な田園風景は、本来は古代ローマ美術のもので、死者の魂の安らぎを願って使われていた表現である。
楽園で死者の魂を慰める羊飼いを、キリスト教徒は、間接的にキリストと信徒の姿に置きかえて愛好した。 (略) 誕生期のキリスト教美術は多くのものを当時のローマ異教美術に負っている。

ローマの、サンティ・ピエトロ・エ・マルチェリーノのカタコンベにある、天井のフレスコ画です。
羊飼いのこのポーズについては、「善き羊飼い」と、対応する福音書の章句をご紹介しています。
ところで。
話はまったく変わりますが、明日の「TVチャンピオン2」は、「羊飼い選手権」らしいですよ。21日(木)、19:57?20:54。楽しみです。

ひつじ話

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