江戸風俗語のひつじ

ひつじ
髪結のこと。髪で喰べているところから紙を食う未と洒落て云ったので、其頃の通り言葉。
大津絵節の十二支芝居づくしにも「羊はお駒さんの色男」とあり、城木屋の娘お駒の情人才三が、浪人して髪結となっているところから唄ったもの。

歌舞伎狂言の脚本をもとにした江戸語事典から、「ひつじ」を引いてみました。例として挙げられているのは、「恋娘昔八丈」ですね。先日、「誹風柳多留」をご紹介しましたが、羊といえば紙、というのは、どうもよほど強力なイメージのようです。

ひつじ話

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