黄金の蹄をもつ家畜

イギリスではヒツジは〈黄金の蹄〉をもつ家畜といわれ、牧草地への放牧が奨励される。牧草はこの動物の群れに踏みつけられることによって丈夫になるうえ、牧草を根元のほうから食べつくすことで草を刈りそろえる手間も省けるからである。ヒツジをゴルフ場の芝生に放せば、芝刈りがいらなくなる理屈だ。ところが芝生でなく通常の野草の多い中国などではヒツジを放牧すると土地が荒れるといわれ、むしろウシの放牧が好まれる。牧草とちがって野草の場合は生長点が高く、ヒツジの食べかたでは草が根絶やしにされてしまう恐れすらある。それに対して、ウシは長い草の先端部だけを選んで食べるため、残った短い草がまた茂ってくる。家畜にもそれぞれ合った土地があるという好例だ。

同じイギリスでも、前にお話した「セルボーンの博物誌」では、ヒツジの害のほうが取り上げられていたものですが、こういう言葉もあるのですね。黄金の蹄。国連でだって大活躍ですし。うんうん。

ひつじ話

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