魔王アスモデ

アスモデ
●アスモデ
破壊魔神。 (略) 遊戯場の総監を務め、放蕩や過ちの種をまきちらす。 (略) トビアは若い娘サラの体にとりついたアスモデを、魚の肝汁の煙を使って追い払い、天使ラファエルがこれをエジプトの果てに幽閉したという〔旧約聖書『トビア書』〕。 (略) アスモデは地獄で権力を誇る強大な王の一人で、三つの頭を持ち、一つは牡牛、一つは人間、一つは牡羊に似る。尾は蛇、足はガチョウ、炎のような息を吐く。 (略) アスモデは人間に“星まわりの指輪”を与え、透明になる術を教え、幾何学や算術や天文学や工芸術を教授する。宝のありかにも詳しく、かれに宝の発見を強いることもできる。
●説教
悪魔は教会の習慣をなにからなにまで真似るのが好きなので、サバトでは説教も行わせる。魔法使いはみんなこれを聞かねばならない。説教師の役はいつもアスモデが務め、魔女たちの証言によれば卑劣な悪行を説き勧めるという。

怪奇趣味全盛の19世紀フランスで読まれた、コラン・ド・プランシーの「地獄の辞典」から、一部がひつじな悪魔アスモデをご紹介。人に知恵を与え、放蕩を教え、苦手なものは魚の肝です。

ひつじ話

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