「封神演義」の梅山の七怪

翌朝、楊顕、戴礼、金大升の三将は肩を並べて、営門に現れた。姜子牙を名指して戦いを挑む。 (略) 営門を出た楊戩は、現れた三人の新顔にすかさず照妖鑑を向ける。狼と山羊と水牛の姿が映し出された。 (略)
「袁元帥麾下の大将、金大升だ。下乗して縛につけば命は赦す」
と「水牛」」は一人前に名乗りをあげた。
「オレは戴礼じゃ」
と「狼」が名乗る。
「楊顕と申す」
と「山羊」は優雅に名乗った。三人とも、それぞれに名のあるのが嬉しく、名乗りをあげるのが、いかにも楽しそうである

中国明代に成立した「封神演義」は、殷周革命を舞台に大量の仙人や妖怪が暴れ回るお話ですが、その中に、「梅山の七怪」の一人、楊顕という、羊の化けたのがしっかり混じってます。引用の訳では「山羊」になってますが、どうも羊や羚羊とごっちゃになっていて、どう受け取ってもさしつかえないようです。・・・羊だと、すごい弱そうですけど。

ひつじ話

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