羊も“クールビズ” 東山動物園で毛刈り

気持ちよさそうに毛を刈られるヒツジ
 東山動物園(名古屋市千種区)で飼育されているヒツジ2頭の毛刈りが8日、行われた。真っ白な地肌がむき出しになったヒツジは、夏を前に一足早い“クールビズ”スタイルに変身した。
 毛を刈られたのは、同園内のこども動物園にいるニュージーランドが原産のヒツジ「コリデール」の「ポコ」と「チャーリー」の雌2頭。飼育係らが4人がかりで体を横たえると観念したかのように目を閉じ、時折「メエー」と力なく鳴いた。
 毛刈りは年1回。昨年は冬の寒さが厳しかったせいか、毛の長さが「いつもより長いような気がする」と飼育係。背中や腹の毛を専用のバリカンでガガっと一気に刈り上げ、約40分かけて1頭を“丸裸”にした。
 羊毛は脂分が多いため、表面は土やほこりが吸着して茶色になっているが、内側は真っ白でふわふわ。1頭分の羊毛は約3キロだった。
 毛を刈られたヒツジが一緒に暮らすヤギの群れに戻ると、ヤギたちは「誰?」と一瞬凍り付きヒツジから逃げて行った。羊毛は来園者に触ってもらうため展示する。


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