おいしくしたら売れ行き半減 ジンギスカンキャラメル

 「まずさ」が評判を呼び一躍ヒット商品になったジンギスカンキャラメルの第2弾が登場した。ところが「おいしさ」を追求してしまったため、売れ行きは半減。仕入れ業者も、味の突然変異に困惑している。
 「飽食の時代。おいしいものばかりが売れるわけではない。遊び心が肝心」と製造元・札幌グルメフーズ(札幌市白石区)の長屋俊明社長(55)は話す。社長の思いをくみ取った新入社員が料理とお菓子の異色な組み合わせを提案。05年2月、「ジンギスカンキャラメル」が誕生した。
 口のなかに広がる味の不協和音。「マズい(本当)」とわざわざ書いて並べる店も登場。新聞やテレビで取り上げられると、普段はあまり取引のない首都圏や大阪、名古屋、福岡の卸業者から注文が相次いだ。ピークの10?11月には月15万箱、今でも月約10万箱が売れている。
 これに気を良くしてみそ味やウニ風味も開発中だが、「アブノーマルな味ではなく、『おいしく』味わって欲しい」が長屋社長の本音だ。今度は自らがジンギスカン風味の第2弾を企画した。
 その特徴はミルク味。「まろやかな味」が堪能できるようにと、一粒の大きさも約2倍に。パンチの利いたジンギスカン風味はぐっと抑えた。
 第2弾の売れ行きは4月の発売からまだ10万箱弱。仕入れ業者や小売店からは「今さらおいしくされてもイメージと違って困る」「うまみが増したらインパクトに欠けてつまらない」との声があがっている。
 それでも、長屋社長は「『おいしい』という声を聞きたい。多くの人に舌鼓を打って欲しい」と期待を寄せている。
ジンギスカンキャラメル
「まずい」第1弾(右)は100円、「おいしい」第2弾は300円。外見上の違いは箱の大きさだけ

300円だと、シャレで買うのにちょっとだけ踏みとどまる値段なんじゃないんでしょうか?

ひつじ食

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