モンゴルの移住式住居 ゲル作りに挑戦 網走・北方民族博物館

道立北方民族博物館(網走市潮見三○九)で二十七日、講習会「モンゴルの移住式住居・ゲルを建てよう」が開かれ、参加者ら約十五人が材料を組み立てながら、遊牧民族の暮らしぶりに思いをはせた。
 ゲルは直径六メートル、高さ二メートルのドーム状の建物。ラクダの皮ひもで格子状に組んだ折りたたみ式の壁「ハナ」や扉、天窓「トーノ」など木製の骨組みを、ヒツジの毛布などで覆ってつくる。室内に乗馬用の鞍(くら)やベッド、食器などの生活用品が置かれている。
 講習会で参加者は、博物館の学芸員と一緒に、約二・五メートルの屋根用の棒を一本一本取り付け、その上に布を重ね、家具などを運び込んだ。友人と参加した北見市の会社員(31)は「思った以上に簡単なつくり。室内も広くてびっくり」と話していた。
 同博物館では二十八日から六月二十五日までモンゴル研究者西村幹也さんの写真展が開かれる。ゲルはその関連行事の一つとして、写真展期間中展示される。


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