道立畜産試験場

 「ヒツジは逆境に強い。今は産業として成立しないほどに減ってしまったが、産業動物として、したたかな底力を秘めている」
 道立畜産試験場(新得)特用家畜科の戸苅哲郎研究職員はこう語る。
飼養頭数でも道内有数の道立畜産試験場。ヒツジ研究の草創期からの流れを受け継いでいる
 同試験場でのヒツジ研究は1906年に開設された国営の滝川種羊場にさかのぼる。32年には運営が道に移管、滝川畜産試験場へと受け継がれた。戦前、戦後を通じて、ヒツジ増産が国策化されたのはウール(羊毛)生産が主目的で、メリノ、コリデール種などが多く飼われた。
 ヒツジが急激に増えたのは戦後。ピークの57年には、国内飼養農家が六十数万戸、飼養頭数が96万4000頭に達した。「当時、農家にヒツジがいて、毛をとるのは一般的な光景。100万頭の羊毛を処理する産業システムも国内にあった」と戸苅さん。
 しかし、57、58年に羊毛、羊肉が相次いで輸入自由化となり、状況は変わった。ヒツジの産業価値が急速に下がり、67年には11万3250頭、77年には1万720頭と激減した。現在の国内飼養規模もほぼ1万頭だ。

少し古い記事なんですが興味深いところなのでご紹介を。
国産羊は輸入自由化に負けたのか……牛肉みたいに高級志向でクリアできるものでも無かったんでしょうね。
少し残念です。
一緒に記事になっている家畜改良センター十勝牧場帯広畜産大学の記事もあわせてどうでしょう。
ところで、

2005 道立畜産試験場公開デーのお知らせ
1.日時等
   日時:8月3日(水)10:30?15:00
   主催:北海道立畜産試験場
2.企画内容
   メインテーマ
      「見る・聞く・ふれる」 新しい畜産の世界
  ○「実験室公開」: 10:30?15:00
    ・ルーメン代謝実験室 牛の胃にいる微生物を見てみよう
    ・肉質評価実験室  良い肉・悪い肉の評価法
    ・血液分析実験室 血液で牛の健康診断
    ・細菌実験室 病気の原因菌を見てみよう
    ・胚移植実験室 卵子と精子の出会い
    ・生命の神秘DNA
    ・飼料評価実験室 牧草の色々
    ・開放実験室 動物の様々な糞を観察してみよう
  ○動物にふれてみよう     中庭: 10:00?15:00
    ひよこ、羊の親子、鶏の各種、肉牛の子牛
道立畜産試験場公開デー

中身はすごく興味深いんですが、ヒツジ度ちょっと低いですかね。


PAGE TOP