動物園が11年ぶり復活 フラワーフェスティバル

 広島市中区の平和大通り緑地帯に「いきいき動物園」が十一年ぶりに復活した。チチヤスハイパーク(広島県大野町)の牧場などから子牛やポニーの姉妹、羊など六種類計二十五匹がやって来た。柵越しに触れられる「近さ」が、子どもだけでなく大人たちの人気も集めた。
 しっぽを振り母親のお乳を吸う子ヤギ、どっしりと横たわって昼寝を決め込む牛。「きれいな目じゃね」「かわいい」と方々から声が飛ぶ。
 安佐南区の小学四年生(9つ)は子牛の背をそっとなでた。「毛がざらざらしてあったかい」。生まれて初めてウサギを触った佐伯区の幼児(3つ)は満面の笑み。母美紀さん(34)は「私が高校生の時に見に来たことがある。これからも続けてほしい」とリクエストする。
 チチヤスの社員約二十人が三日間、動物を連れて牧場と会場を往復するなどして支えた。ハイパークの藤田敬三さん(58)は「昔のフラワーフェスティバルでは平和大通りで馬車を引いた。子どもの笑顔がうれしいね」と振り返っていた。


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